Yuri Suyama

1-43-12
Tomigaya, Shibuya-ku
Tokyo 151-0063, Japan
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一般的なイメージとはなにか。多和田葉子の短編小説「海に落とした名前」に出てくる記憶喪失者は、犬を思い浮かべてご覧なさい、と言われて頭の中に図鑑の犬を思い浮かべる。いろんな犬がそこには住んでいたが、「自分の犬」はいなかった。
ダンサーは、身体のイメージの中に「自分の身体」がいるのだろうか。だとしたら、今目の前で動き出そうとしている身体が、他者に向けて圧倒的な説得力を持つのは何故だろうか。次の一歩がどうなるのか検討もつかないが、その一歩が踏み出された時には、その身体がそこにあることを知っていたかのように思う。そんな動き、身体が見たいと思う。
さて、記憶喪失のダンサーは、どう踊るだろうか。